Sep 20, 2009
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原発事故と将来の生活への不安を抱えたまま、福島で20日、県議選と1町長・8市町村議選が投開票を迎えた。4月から延期されていた実質的な「統一地方選」になったが、多くの有権者が県内外の避難先にいるうえ、有権者の「選挙どころではない」という心情と政治不信も重なり、県議選の投票率は過去最低となった。仮設住宅から投票所に足を運んだ有権者がいる一方、「県議が復興のために何をしてくれたのか」と投票を見送った有権者も目立った。【坂本太郎、金寿英、浅妻博之】
福島市から山形県米沢市に自主避難した主婦、工藤佐和子さん(40)は「震災以降、県議がどのように復興に力を注いできたのか見えない」という。これまでは投票してきたが今回は見送った。
また、福島市に住む無職の鈴木三男さん(54)は「政治家は一般市民の意見を聞かないし、公約も実現させない」と議員への不信をあらわにした。福島県いわき市の仮設住宅で暮らす同県富岡町の大工、筒井一夫さん(54)は「県議は何をやってきたのか。選挙の前だけ来て『お願いします』なんて……。震災以降の対応がひどくて不信感を持った。誰がやったって一緒でしょ」と憤る。
同県会津若松市の美容師、宇治川昭広さん(33)は県議選に関心があるが、投票所には行かなかった。「候補者たちは脱原発や除染を主張するがまったく進まなかった。有言実行してくれるなら自分の1票を生かしたいが、選挙の時だけお願いされても投票する気になれない」と話した。
政治不信の声が目立つ中、同県浪江町から同じ県内の二本松市に避難している無職、菅野裕美さん(46)は「選挙は投票することが重要で、棄権すべきではない。避難生活を送る状況でも、投票しなくていいとは思わない」と語った。
◇大熊町長選は「再建」が争点
東京電力福島第1原発が立地している福島県大熊町長選が20日投票された。町は警戒区域にあたり、立ち入りが禁止されている。現職の渡辺利綱氏(64)と元町議で新人の木幡仁氏(60)=ともに無所属=の一騎打ちで、渡辺氏が「除染を進め、町に戻ろう」と訴えれば、木幡氏は「移住を」と唱えており、20日深夜に判明する見込みの開票結果が大きな焦点となっている。
大熊町は原発事故で放射性物質が拡散。全域の立ち入りが制限されている。町民の避難生活は8カ月に及び、町の再建を巡って渡辺氏と木幡氏の主張が対立してきた。
福島第1、第2原発が立地し、多くの有権者が避難生活を余儀なくされている県議選双葉郡選挙区(定数2)には5人が立候補している。除染の推進をアピールする候補が多く「脱原発」は大きな争点にはならなかった。【岡田悟、蓬田正志】
◇波江町の開票 仏滅の結婚式場で
福島第1原発事故で全町が避難区域となった福島県浪江町の選管は20日、役場機能を移した二本松市内の結婚式場「ウエディングパレスかねすい」で県議選の開票作業を行った。体育館など市内の大きな施設が予約で空きがなく、あちこち探した結果、この日が「仏滅」で空き部屋があった結婚式場をようやく見つけた。
浪江町選管は、住民が多く避難している二本松市、福島市、本宮市、桑折町の県内4カ所に投票所を設けた。投票箱を結婚式場に運び込み、午後8時、開票を開始した。壁を外し、合わせて約150人収容できる広さの2部屋で、職員たちは、結婚式用の円卓で票を振り分け、集計していった。【長田舞子】
◇投票箱、加須へ
原発事故の影響で、役場機能を埼玉県加須市に移した福島県双葉町の選管は、投票箱を住民が多く避難している郡山市の投票所から加須市に向けてワンボックスカーで搬送、午後10時前に到着した。運んだ投票箱は県議選と町議選の20箱にもなり、福島県警の車両に付き添われ、約160キロを移動した。深夜から未明にかけ加須市で一括開票された。【太田穣】
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政府の行政刷新会議が20日実施した「提言型政策仕分け」で、平成24年度予算概算要求に盛り込んでいる高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の関連経費について、計上を見送るべきだなどと提言したことをめぐり、河瀬一治同市長は同日、記者団に、「地元は“まな板の鯉”のようなもので、今は政府の動向を見極めていくしかない」と述べ、当面は仕分け作業の進展状況を見守る考えを示した。
また、仕分け作業に法的拘束力がないことに言及した上で、「24年度以降の補正予算で計上できる」との見方を示した。
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