Sep 21, 2010
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原巨人がまたもや、プロ入り初の5番に抜擢した巨人・坂本勇人内野手(22)に初回から送りバントを命じる不可解采配だ。
巨人は30日の横浜戦(福井)の初回、1番藤村が四球で出塁し、2番亀井はバントの素振りも見せずに初球を中前打、3番長野も同様に強攻して右前適時打を放ち、あっという間に先制。4番高橋由の二塁内野安打で2点目を奪い、なおも無死一、二塁でイケイケだった。ところが、なぜか、あろうことか、坂本が命じられたのは送りバントだった。
坂本は初球のスライダーをバントし損ね、滞空時間の極めて短い捕飛に倒れた。これでツキが落ちたのか、坂本は3打席目と4打席目に痛烈な当たりを放ったが、いずれも相手内野手の好守に阻まれ、この日は結局4タコに終わった。
「勇人はなんでもできるからね。状況の中で次の点を狙うには一番の作戦だと思いました」と原辰徳監督。
しかし、坂本を1番から5番へ配置転換したのは、今季トータルの打率が・251の不振なのに、得点圏打率に限るとリーグトップの・406(試合開始前時点)という勝負強さを生かすためではなかったか。ならば、なおのこと、いきなり1打席目に巡ってきた、得意の得点圏に走者を置いた場面でなぜ送りバントだったのか。
今季打率2割5分を割った時点での28日・広島戦のスタメン落ちはまだわかる。だが、過去2度にわたる試合前半での“懲罰交代”など、坂本に英才教育を施す原監督は、かわいさあまって、過剰に試練を与えてムチを振るうところが見受けられなくもない。
この日横浜に勝った巨人は、広島に敗れた首位ヤクルトに2・5ゲーム差と肉薄した。結果オーライといえばそれまで。しかし夕刊フジ評論家、須藤豊氏はこう指摘する。
「あの送りバントには3つの問題点があり、いただけない。〔1〕あまりに消極的な采配で、ヤクルトに追いつき追い越そうという勢いにつながらない。この日も結局初回の3点だけで、あとは0行進に終わったのも、あの采配と無関係ではない〔2〕なぜ坂本を5番に置く新打線を組んだのか、ナインに伝わらない〔3〕ファンにとってワクワクできない作戦である」
今週末には天王山の対ヤクルト3連戦(神宮)が控える。このバント指令が波紋を及ぼすか。(宮脇広久)
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阪神は30日の中日戦で、今季ナゴヤドームで最多となる6得点を挙げて快勝し、4連勝。久々に主砲の存在感を示したのが新井貴浩内野手(34)。打撃は得点圏打率が今ひとつ、守備でも送球難が出るなど悩みの種を抱えながら、この日は攻守でワンマンショー。なりふり構わぬ必死のドタバタプレーで観客を飽きさせなかった。
前日まで走者を得点圏に置いた場面では、131打数36安打、打率・275。主砲としてはチャンスでの決定力不足が目立っていた。だがこの日はここ一番で仕事をした。
6回、1−1の同点の1死一、二塁でサード森野の左を強烈な打球で抜いていく左前勝ち越しタイムリー。守っては、2回に森野の投ゴロを岩田が処理した際、三塁へのカバーが遅れて野選となり満塁のピンチを招いたが、直後に谷繁の強烈なゴロを横っ飛びで止めるとワンバウンドで本塁返球して封殺。バタバタしながらも、自分で尻を拭うのだから役者だ。
チャンスでの凡退が目立っていた新井は「勝ってよかった。中日との初戦をものにできたんで、明日もタイガースにとっていい日になるようにしっかり準備をするだけです」とホッと一息。
その主砲に対し首脳陣はメンタル面の壁を克服することを願っている。「吹っ切れてくれたらいいけどね」と真弓監督が言えば、和田打撃コーチも「やっと得点圏で走者をかえせた。もう変わってきてもらわないとね。あとは『日にち薬』が効いてくれるかどうか。効いてくれよ。これまで苦しんだが、きっかけにしてほしい」と、精神的スランプからの脱却を切望。優勝争いには新井が頼みの綱とあって、祈る思いだ。
夏場に入って苦しみ始めた送球難をきっかけに、悩みが深みにはまってきた新井。ひじを高い位置に上げ、頭の後方にボールを掲げてから投げる送球フォームで矯正を試みているが、完全克服には至らず、金本からは「(後ろに高く上げたボールを)全部頭にぶつけとるらしいわ」と、茶化される始末。
もっとも、4番とはいえ「完全無欠」ではないドタバタぶりが、新井ならではの魅力。打っても守っても観客の歓声を一気に浴びる、チームには貴重なスター性の持ち主ではある。
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